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密接な二つの空間――荘厳と猥雑が手を繋ぐ
昨日25日のクリスマス、近所の川原で行われた行事?か祭り?かイマイチはっきりしないものにご近所さんたちと行ってきました。クリスマスっぽい雰囲気もあったのですが、王室関係の行事なのか、全員起立して厳かに開会の挨拶が執り行われたあと、王室の音楽を歌ったりしました。
暫くすると厳かな雰囲気は一転しました。こういう祭りにはつきもののセクシーな衣装を着た女性ダンサーたちが俄かにあらわれ、まずは二三曲踊ります。腰の動きがとにかくすごいのです!
その後、ひとり10バーツ(30円ほど)を支払えば、そのダンサーたちと一曲踊れる!
もちろんぼくは酔っ払っていますから、舞台に上がって踊ってきました。楽しい、とにかく楽しい。
しばらくするとこんな放送が流れました。
「えーこれから3曲は、日本人の●●さんの奥さんが貸しきりました。奢りで無料です。どなた様もどうぞ舞台へ。日本人の●●さんの奥さんが貸しきりました。どうもありがとうございます!」
●●にはぼくの本名が入ります。舞台の上で青ざめました。ものすごい勢いで舞台に上ってくる人たちを掻き分けて、いそいで席にもどって妻に尋ねると、ご近所さんの一人がいたずらしたとの返事。恥ずかしくてしょうがない。けれども、料金のほうがもっと気になります。
「おそろしい金額になるんじゃないの?」
「200バーツ(600円)よ?」
安い、脱力しました。すぐにぎゅう詰めの舞台に戻って踊ってきました。